「家庭でできる!」記述対策

公立中高一貫校の受検予定の方はもうご存知かもしれませんが、適性検査において差がつくとされているのは、記述問題です。 しかし、多くの方が苦手意識を持たれていることでしょう。

ご家庭でも丁寧な練習が必要ですが、どうやり直ししたらいいかわからないという声をよく聞きます。 どのような基準で採点していいかわかりにくかったり、模範解答と違う答えをどう対処していいかむずかしかったり、問題は山積みでしょう。

 

そこで、ご家庭で記述問題に取り組む時の大事なポイントをご紹介します。

それは、「模範解答に書かれている通りに教えない」ということです。 私立中学の問題や検定試験などの、求められる答えが1つになる問題では、正しい答えをそのまま覚えることで力がつくかもしれません。 しかし、適性検査の場合は、正しい解答は1つとは限りません。 問題の条件のとおりに論理的に書かれていれば正解になります。 模範解答とは異なる解答でも、確認してあげることが大切です。

そして、解答をチェックする際は「口頭で確認する」ことをおすすめします。 なぜなら、適性検査の記述問題では解答を導くために2つの段階があり、どの段階で間違えたか知る必要があるからです。

まず、1段階目は、「与えられた資料をきちんと読み取り、自分の考えや意見を口頭で説明できること」です。 解答をし始める前に、書きたい内容がきちんとまとまっていなければなりません。

次に、2段階目は、「読み手がわかりやすいように言葉を選び、自分の考えや意見を筋道立てて説明できること」です。 いくら頭では書きたいことが浮かんでいても、解答用紙に合わせて適切な言葉を使って書くことができなければ、点はもらえません。

この2つの段階にはそれぞれ異なる対策が必要となります。 そのため、口頭で「これはどういうこと?」、「どうやって考えたの?」と確認してみましょう。 どちらの段階でつまづいたのかのチェックになります。

受検が近づいていくに連れて、お子さんと会話しながら勉強していく時間は取りづらいと思いますが、公立中高一貫校受検において、家族における会話はとても大切なことです。 毎日少しずつでかまいません。

解答を確認することにかぎらず、学校での出来事や時事ニュースについても積極的に話し合うことが重要です。 親に話そうという意識で生活していると、お子さんは日々感じることが細かくなり観察眼を鍛えられます。 そして、人に話すことで、考えや意見をまとめることに慣れていきます。 ぜひご家庭での会話の時間を積極的に増やすようにしましょう。

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