海城中学校 国語分析

海城中学校の国語の基本データ

配点:120点
試験時間:50分
大問数:2問
頻出分野:物語文、論説文

海城中学校の科目別難易度

総合難易度:★★★★☆
算数難易度:★★★★☆
国語難易度:★★★★☆
理科難易度:★★★★★
社会難易度:★★★★★

海城中学校 国語の入試問題の5つの傾向と特徴

「物語文」「説明文」の大問2題から構成。

海城の国語は、例年「物語文」と「論説文」の大問2問から構成されています。
それぞれ3000~4000字程度とそんなに長い文章ではありません。
しかしそれが2問あるので、合計すると7000~8000字というボリュームになります。

だいたい合格ラインは6割弱です。
ということで、海城中の国語では、まず、かなり長い文章をかなりのスピードで読むことが必要です。
さらに、正確に読みとることも必要です。
そのため、しっかり「速読」「正確さ」の2点を意識する必要があります。

新刊、話題となった本、世相を反映した文章などタイムリーな題材にアンテナを張っておきましょう。

海城中の国語では新刊、話題となった本や、世相を反映した文章などが
タイムリーな題材が取り上げられることが多いです。

内容的には小説・物語文では高学年向けの話題作や重いテーマのものが取り上げらやすいです。
そのため、その物語に出てくる、背景や人物像をしっかりと読み取り、
それを踏まえた上で登場人物の心情を文章から読み解くことが必要です。

また、段落分け、文章の並び替え、表現技法など少しテクニカルな問題も
出題されやすいのでしっかり対策が必要になります。

ひとつひとつが長い選択肢問題でどれだけ正解できるかがカギ。

海城の国語は、近年、記述問題の量が減少傾向にあります。
そのかわり選択問題が 増えています。
そのため、選択肢問題が勝負を分ける大きなポイントになっています。

しかし、海城中の選択肢問題には特徴があります。
それは選択肢が長いものが多いということです。

そのため、いかに選択肢を素早く読むかがまず大切です。

選択肢が長いため、その分、間違いを見つけやすいものも多いです。

「記述」が合格の決め手になる可能性も。

上でも述べたように海城の国語は、ここ最近は基本的には選択問題が合否の判定を分けます。

ただ、年度によっては稀に記述問題の量が多い年があります。
その年度はは平均点も下がり、記述のが合否のカギになりました。

何を基準に記述問題や選択肢を多くしているのかはわかりません。

しかし、近年では中学受験で記述力が重視されている傾向もあります。
そのため、記述の対策もしっかりしておきましょう。

また、海城中の記述問題では、設問に出題者の意図が含まれている場合が多いです。
「その設問で筆者は何を答えさせたいのか」という意図をしっかり読み取る練習も必要です。

設問形式のパターンをしっかり理解する

海城中の国語は設問形式のパターンが決まっています。

海城の国語で合格点を取るにはスピードが必須です。
スピードを上げるには、単純に文章を読むスピードや読解力も重要です。
しかし、事前にどんな設問が出るのか把握してくことも非常に効果的です。

漢字の書き取り(5問)、接続語、書き抜き問題、選択問題(内容説明、内容正誤問題)
というパターンが海城の国語です。

「海城中学校の国語」を攻略するためにやるべき5つ学習

選択問題の解法パターンをしっかり決めておきましょう

海城の国語は、選択問題が合否の鍵を握ります。
そのため、正解を選ぶにはこれでもかというほどの慎重な判断が必要です。

「設問部分の傍線部の前後の文章と選択肢を、何度も往復して見比べて、誤った選択肢は1つずつ消去していく」
消去法の練習をしておくことが必要です。

しかし、選択肢のひとつひとつが長いため、各選択肢の間違っている部分は、比較的見つけやすいです。
消去法を使った場合は、二つ程度に絞ることは簡単だと思います。
その2つに絞ったあとに慎重な判断をすることが必要です。

最終的な正解を見つけるために必要なことは、文章中でその解答の根拠を見つけることです。
ひとつひとつの問題で正解の理由を確実に認識するクセをつけましょう。

特徴的な記述問題に対応できるように対策しておきましょう。

海城中の記述問題は、設問の作りに特徴がある。
どんな条件があるかというと
言葉の指定、文型の指定、「・・・の反省を参考にして・・・」「・・・『 』の内容をまとめる形で・・・」
などです。
それぞれの「指定」には、確実に「〇〇を記述させたい」という出題者側の意図があります。
その意図を読み取ることが、記述問題を攻略するためのカギになります。

過去問を解いて海城中の問題に慣れましょう。

過去問演習に入る際には、以下の点を意識してください。
・50点という制限時間で、空欄を作らず、答案をすべて埋める癖をつける。(空欄を作らない)
・本番を意識して時間配分を決め、スピードを意識して解き進める。
その際、時間がかなりかかりそうな設問や分からない問題は、飛ばすクセをつける。
・合否のカギを握る選択式問題の取り組み方の基本を意識する。
しっかり消去法を意識して、それぞれの選択肢を比較し、正解の理由と誤答の理由をひとつひとつ明らかにする。
・記述問題は、設問の条件をしっかりと読んで取り組む。そしてその設問で「何を書かせたいのか」という出題者の意図を意識する。
・解き終えた答案は、必ず、学校や塾の国語の先生に添削してもらう。添削してもらったものは何度も見直す。

物語文ではしっかりと「根拠」、説明文では「どこに下線が引いてあるのか」と意識しましょう。

物語文は例年、小学校5年生~中学校2年生くらいの、受験生と同世代の主人公が出てくる作品を扱います。
入学後に、クラスメイトへの共感が持てる生徒を育てたいという方針から
このような試験問題が出題されていると思われます。

「下線部はどのような感情で言ったのか、答えなさい」という形の問題が出されますが、単に感覚で答えるのではなく、
状況や登場人物のしぐさや行動をもとに考え、根拠をもって書くことが大切になります。

論説・説明文については社会情勢や世相を反映した文章がよく題材になります。
設問としては、指示語の理解、接続詞の補充、内容の理解を記述で答える問題が多いです。

説明文では「どこに下線が引いてあるのか」を見分けることが大切です。
一般的に、具体的な内容の文に下線がある場合は、その部分の要約やまとめを求める問題が多いです。
反対に、抽象的な内容の文に下線がある場合は、具体例を挙げたり、より現実的にわかりやすく説明したりする答えが
求められることが多いです。

速読を鍛えつつ、「正確な読解力」も

速読を身につけるだけでなく、しっかりと「正確な読解力」も必要です。
「指示語の理解」「接続詞の理解」「意味段落分け」「登場人物の整理」
「場面の変化(時間、場所、人の移動など)」「会話文(台詞)」など、
読解のテクニックをひとつひとつ身につけることも欠かせません。

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