立教女学院中学校 国語分析

立教女学院中学校の国語の基本データ

配点:90点
試験時間:45分
大問数:2題
頻出分野:小説・物語文、論説・説明文、随筆文、漢字の読み書きなど

立教女学院中学校 国語の入試問題の6つの傾向と特徴

平成25年度より、配点が60点⇒90点に変更

立教女学院の国語は、25年度から、配点が60点から90点に変更になりました。
また、試験時間は26年度より、40分から45分へと延びました。

立教女学院の国語の問題構成としては、
小説・物語文から1題、論説・説明文または随筆文から1題の大問2題になっています。

6000字程度の問題文。「速読」と「集中力」が必要。

立教女学院の国語は、問題文が長めなのが特徴です。
例年、6000字前後の文章が題材として扱われています。

これだけの文章量を読みこなすには「スピード」と「集中力」が必要です。
目安としては、素材文を読む時間は、20分以内がのぞましいです。
そして残りの25分程度を設問を解く時間に割けられるとベストです。

読解問題は比較的読みやすいものになっています。
しかし、設問には少しクセがあります。
例えば、前後の文脈から類推しなければ、判断できない問題などです。

場面や段落内の情報を整理しながら、どんどん読み進めていくことが必要です。

記述問題が多くなっている傾向に注意

立教女学院の国語の設問形式を見ると、記述式の問題が多くなっている傾向があります。
特に、登場人物の気持ちや自分の考えを書かせる問題が記述で出されやすいです。

物語文のほとんどは「翻訳もの」「児童小説の近刊」

過去に出題された問題文の内容を見てみると、
説明的な文章では、
『『二分の一成人式』で伝えたい いのちの話 未来を生きる きみたちへ』(鎌田實)
『いのちのヴァイオリン 森からの贈り物』(中澤宗幸)
などが題材になっています。

一方、物語的な文章では、
『木の葉のホームワーク』(ケイト・メスナー著 中井はるの訳)
『アニーのかさ』(リサ・グラフ)など、
「翻訳もの」や「日本の児童小説の近刊」が多くを占めています。

論説・随筆文で扱われる題材は、社会問題や時事問題。

立教女学院の論説・随筆文では社会問題や時事問題が取り上げられやすいです。

ここでのポイントは、ある程度、現代の社会問題や時事問題に関する知識をもっておくことです。
さまざまな問題への知識や理解があれば、解きやすいものが出題されています。

また、論説系の文章のときは段落構成を意識するなど、読解の基本ルールを意識しましょう。

合格者平均は65%以上

また、立教女学院の国語は、合格者平均点が65%と高めに出ることが多くなっています。
25年度の場合は、90点中72.6点と、約8割となっています。

以上のように立教女学院の国語は高得点勝負となるので、
1点を大事にすることで合格へ大きく近づきます。

立教女学院中学校 国語で合格点を突破するために意識すべき4つのこと

知識問題は確実に得点することが必須

立教女学院の国語では、「ことばのきまり」「ことわざ・慣用句」「四字熟語」など
知識問題も出されます。
しかし、難易度的には「組織」「危険」「興味」など基本的なものほとんどです。
そのため、合格点を突破するためには合格点を取るには、知識問題は確実に正解できるようにしましょう。

文章の最も大切な部分である「骨」をつかんだで、その「骨」に「肉付けする力」が重要。

学習院女子中の記述問題は自由記述形式をとっているため、
解答欄が大きく取ってあります。
だからといって、たくさん書かなければいかないわけではありません。

しかし、しっかりと文章の最も大切な部分である「骨」の部分をつかんで
それに他の大切な情報を「肉付け」する必要があります。

その際には、しっかりと文章から読みった情報を片っ端から肉付けするのではなく
重要度の高いものから「骨」に加えていくことが必要です。

文章にある情報をもとに「客観的に」文章を読むことを意識しましょう

立教女学院の物語文は、読みやすいものになっています。
しかし、読みやすいぶん、文章に書いてあることもとに読むのではなく、
「自分ならこう考える」「自分だったらこうだ」など主観的に文章を読んでしまいがちです。

そのため、しっかり文章にある主人公の行動やしぐさ、また情景などの情報をもとに
読み進めていくことが必要です。

そして、これが「客観的に文章を読む」ということになります。

過去問を解いて立教女学院の問題に慣れましょう。

過去問演習に入る際には、以下の点を意識してください。
・45分という制限時間内で、空欄を作らず、答案をすべて埋める癖をつける。
・初めに、2~3分で解答用紙、問題用紙の全体に目を通す。
・読解問題は、初めに内容を簡単に確認して、文学的文章と説明的文章のどちらから始めるか決める
※(あらかじめ決めておく方法もある。)
・読解以外の部分は、スピードを意識して早く終わらせる。読解問題に多くの時間を割くことを意識する。
・「このように書こう」と常に記述問題の答えを頭の中に思い描きながら、解答すること意識。
・書き上げた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に添削してもらう。添削してもらった答案は何度も見直す。

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