記述問題の解き方(手順)
① 枠を作る
② 問題できかれた通りの内容を枠の周辺に記入
③ わかるところから書く(後ろから書くと良い)
④ 要点や傍線近辺の内容を最大限に活用
では、例文を用い、試してみます。
(例文)今日は算数の答案を返してもらう日だ。テストに向けてどんなに一生懸命勉強したことだろう。試験当日も手ごたえを感じた。こんなに答案用紙が戻ってくるのを楽しみに待つのは初めてだ。早く結果を知りたいな。(中略)先生から答案用紙を受け取り結果を見るやいなや、良子の顔色は青くそして次に真っ赤になり下を向いてトボトボと自分の席に戻っていった。
問1.良子はどのような気持ちで自分の席に戻っていきましたか?50字以内で記しなさい。
(1) 枠を作る (2)問題できかれた通りの内容を枠の周辺に記入
記述問題でなかなか点がとれない最大の理由は
「問題文を正確に把握せず、焦って書く」
ということです。
きかれた通りに答えることが最も重要なので、
そのためにもこの手順は大切です。
(3)わかるところから書く(後ろから書くと良い)
物語文で比較的わかりやすいのは人物の気持ちです。
物語文の記述のほとんどは心情で締めくくることが多いです。
そのため、後半に書いてしまいましょう。
心情を読み解くポイントが3つあります。
それは
①登場人物の行動
②登場人物の様子
③登場人物の態度
です。
これら3つから推測することが必要です。
もし、それでもわからない場合は、
「自分が主人公の立場だったらどうだろう」と自分と物語の主人公を
置き換えて考えるのも一つの手です。
今回は
「顔が青くなった」から、「ショックを受けた、驚いた」という心情が、
「赤くなった」から「恥ずかしい」という心情が、
「下を向いてトボトボ」から「悲しい」
という心情を読み解くことができます。
それらをまとめると「ショックを受けたと同時に恥ずかしく悲しい気持ち」となる。
(今回は物語文なので4は使いません。しかし、問題に書かれてある内容は最大限にいかすようにすることは大切です。)
次に上記の心情に行き着いた理由を前半に書きます。
これは「後半心情、前半理由」と言います。
先に記述後半に心情を書き、あとから
その心情になっこれがきっかけを記述前半に書いたほうがまとめやすいです。
「ショックを受けた理由」は、頑張ったにもかかわらず点が悪かったから。
「恥ずかしい・悲しい理由」は点数が悪かったから。
よって答えは次のようになります。
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