◆問題構成
問題構成としては、物語文と論説文のふたつの文章から成り立っています。
物語文は比較的、小学生でも読める文章です。
しかし、論説文は少し子供にはむずかしく、退屈な内容になっていると感じられ、
わかりにくい文章であるといえます。
また、設問のタイプとしては、選択式よりも記述式が多く見られるため、
しっかりと記述にかける時間を確保することが必要です。
文章自体はそれほど長くはなっていません。
そのためできるだけはやく(もちろん正確に)読み、設問に取り組む時間を
多くもうけることがポイントです。
◆所要時間
第1回 総合型 25分
第2回 4科型 50分
第3回 4科型 50分
◆設問の問題内容と細かい時間配分
※文章は基本15分以内で読む
◯物語文
【問一】 慣用表現(選択式)<時間配分目安1分>
【問二】 心情理解(短答式)<時間配分目安1分>
【問三】一つ 心情理解(記述式)※字数指定なし<時間配分目安3分>
【問三】二つ 心情理解(記述式)※字数指定なし<時間配分目安2分>
【問四】 心情理解(選択式)<時間配分目安1分>
【問五】 登場人物(記述式)<時間配分目安2分>
【問六】 場面理解(記述式)<時間配分目安2分>
【問七】 場面理解(記述式)<時間配分目安1分>
【問八(1) 】 表現技法(選択式)<時間配分目安2分>
【問八(2)ABD】 内容理解(書き抜き)
【問八(2)C】 内容理解(短答式)<時間配分目安A~D合わせて2分>
【問九】 主題関係。記述式(記述式)※字数指定なし<時間配分目安4分>
◯論説文
【問一】 接続語関連(選択式)<時間配分目安2分>
【問二Ⅰ】 表現効果(選択式)
【問二Ⅱ】 表現効果(選択式)<時間配分目安ⅠとⅡで2分>
【問三】 内容理解(書き抜き)<時間配分目安3分>
【問四】 内容説明(記述式)※字数指定なし<時間配分目安3分>
【問五】 内容理解(書き抜き)<時間配分目安3分>
【問六】 内容理解(記述式)※字数制限10字程度<時間配分目安3分>
【問七】 内容理解(記述式)※字数指定なし。<時間配分目安3分>
【問八】 意見記述(記述式)※字数制限100字以内<時間配分目安8分>
◆文章の傾向
素材文は4000~5000字とそれほど長くはありません。
ただ冒頭で述べたように、論説文では小学生にはすこしわかりにくい文章が
出される傾向が強いです。
具体的には、「歴史とは何か」「言語論」など高校生が読んでも骨のある文が多いです。
このように高い読解能力が求められる題材が多く扱われています。
そのため、難解な文章を読む練習を繰り返し、少し骨のある文章への「慣れ」を
身につけておく必要があります。
◆設問の特徴
設問の特長はやはり記述式設問が多いという点です。
しかし、文章全体の内容の理解、またその流れをおさえることができれば、
しっかりと記述の問題には対応できます。
しかし、中には100字程度の記述問題があります。
これは少し骨のある問題ですが、パターンは
「本文の要約(文章の理解を示す要素)」➕「自分の意見・感想」
とだいたい決まっています。
そのため、しっかりと過去問を通じて対策を立てられれば、
対応はできます。
いずれにせよ、記述とは完璧な答案を目指すというよりは部分点を稼ぐ
という発想の方が良いと思います。
そのため、しっかりと部分点を稼ぐために、粘るようにしましょう。
◆過去問を取り組む際のポイント
まず問題を解く前に全体に目を通しましょう。
目的は「素材文の長さ」「設問の数」「記述の余白の大きさの認識」などです。
まずは50分しっかり最初から最後まで集中して、わからなくても
記述の余白を埋めるようにしましょう。
また、100字の記述問題ではしっかりと問題の条件を正確に
捉えることを意識しましょう。
例えば
「本文の内容を踏まえ」「自分の体験の中から」などです。
このような条件を正確におさえ答案を作成しましょう。
最後に作成した答案は記述式が多いので、しっかりと国語に精通している人に
添削指導をしてもらい、どこをどうしたらよいかを指摘してもらってください。
そして、もう一度解き直しをすることで力がつきます。
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