広尾学園中学校の国語の基本データ
配点:100点(医進・サイエンス入試は50点)
試験時間:50分(医進・サイエンス入試は30点)
大問数:3~4題
頻出分野:物語文、説明文・論説文、漢字の読み書き、慣用句など
広尾学園中学校 国語の入試問題の3つの傾向と特徴
自分と歳が近い主人公の気持ちに寄り添えるストーリー
広尾学園の国語で出題される物語文(ストーリー性のあるもの)は、みなさまのお子さんと歳が近い中学生の話です。
どんな内容かという、少年の将来について話し合う家族で話し合ったり、思春期における少年の複雑な心境を表したりするものが多いです。
歳が近い小学6年生として、いかに主人公の気持ちや他者の気持ちを考え、寄り添い、文章から正確に情報を読み取っていけるかが大切です。
読解文の内容に沿った設問のみで構成
広尾学園の国語では物語文、説明文ともに文章に書かれている内容がシンプルに設問になっています。
つまり、文章に書いてあることを正確に読み取ることができれば、設問にも難なく答えれる問題になっています。
知識問題などは含まれません。文章の内容、そして「何が問われているか」をきちんと理解できれば、高得点を取ることができます。
50~140字の長めの記述対策が大切
物語文と説明文という問題構成となっています。
物語文は人物の心情に、説明文は内容の把握に関してそれぞれ記号選択で答えるものが中心でした。
しかし、記述力が重視されてきた平成27年度は、それぞれ50字程度で解答する記述問題が1~2問ずつ出題されました。
また、医進・サイエンス入試では、説明文・論説文の分野から
70字・140字程度で答えなければならない長めの記述問題が出題されました。
しかし、これらの記述問題はそれぞれ、文章の内容に沿ったシンプル設問なため、
正確に読み解くことができればあとは記述の練習をすれば何の問題もありません。
医進・サイエンスを狙うなら速読などスピードを意識しよう
医進・サイエンスは、配点50点、試験時間30分で、漢字の読み書き、ことばの知識、説明文という問題構成となっています。
問題数は少ないですが、試験時間は30分と非常に短いのでいかに速く文章を読んで、問題を解くかがカギです。
広尾学園の国語を攻略するためにやるべき5つの練習
●簡単に見えて難しい「抜き出し」。遠回りをせず「内容」と「範囲」をいかに的確に捉えるられるかが大切。
「抜き出し問題」を克服するためには、しっかり、文章に段落をふること。
そして段落をもとにそれぞれ場面分けをしよう。
そして「設問内容」や「条件」に応じ的確に「範囲」を定め、あとは設問に適した部分を見つけてみよう。
●「説明記述」もポイント。「長文」もあり「配点」も大きい(本年度は26点)。
先ずは、その設問で問われていることに答えるために必要不可欠な「骨」の部分をつかむ。
次に文字数に応じてその「骨」に付け加える情報をピックアップ。
重要度が高いものから、「肉付け」しよう。
説明記述においてはこの「骨」をつかみ「肉付け」するという作業ができれば答えるのは簡単である。
「骨+肉付け」を「20~30字程度」でまとめられるようにしっかり練習しよう。
本校の「合格ライン」は「医進・サイエンス」で65%程度、「本科」で60%程度(本年度の「合格者最低」は順に、64%・61%)。
「説明記述」での「失点」「減点」は合否に関わってくるので、この練習をやれば、合格に大きく近づけるでしょう
。
●「知識問題」も侮れない。家庭で「幅広い知識」を常に習得することが合格にカギに。
学校や塾では主に記述や読解の練習を中心にやりましょう。
そして家庭で徹底的に語彙の練習をすることを勧めます。
記述や読解は説明や解説が必要ですが、語彙は自分で意味を調べて、使うことで身につきます。
●「古文」は 、「中学レベル」の学習だけではとても追いつかない。
これはほんとうにつらいものになります。しかしここをどれだけ克服するかで、合格への道が大きく見えてきます。
「重要単語」や「文語文法」、「古典常識」まで幅広い「知識」が求められます。
しかし、この練習は、あなたが第一志望に合格した後に必ず必要になります。
遅かれ早かれ学ぶのであれば、脳がやわらかいうちに学習してしまいましょう。
●試験時間は50分と短いです。しっかりと時間配分を心がけましょう。
入試問題で出題される問題文のボリュームは6000~7000字程度と長いです。
小学生にこの長い文章は大変なのはわかります。
しかし、中学受験を成功させるためにはこれくらいの文章は読めなければなりません。
さらに、いかに速く正確に読めるかの訓練も必要です。
「速読」を心がけましょう。
広尾学園高等学校の国語を克服するために必要な5つの要素
記述への慣れ
「広尾の記述対策」は簡単です。
文章を書くことに慣れておくだけで良いです。
前にも述べたように、広尾学園の国語の設問は非常にシンプルだからです。
その際に「骨+肉付け」を意識して、文章の大切なところをつかみとって「要約練習」するとよいでしょう。
それが慣れてきたら、徐々に字数を増やしていきます。
そのとき意識することは「肉付け」の部分。
どの情報を優先して「骨」に付け加えていくか、これが大切になってきます。
これをマスターすれば、字数がいくらあっても対応できるようになります。
それぞれの問題ごとに解法を決める
国語の問題では、さまざまな問題がある。
「記述問題」「選択問題」「抜き出し問題」「穴埋め問題」。
これらの問題がでてきたときに、一定の解法パターンを自分でつくっておくとよい。
たとえば「記述問題」だったら、先ほどからずっといってる「骨+肉付け」方法を使ったり、
「抜き出し問題」であれば段落で場面分けをして、あとは設問を読んで「抜き出す範囲」を限定するなどである。
この解法パターンをつくる参考としては、取り組んでいる問題集などの解答の解説だ。
しっかり、復習の際に、解説を読み、どうやってその解答までにたどり着いてるのかを理解しよう。
語彙、慣用句などの知識を身につける
語句知識問題は、「得点の稼ぎどころ」である。
しっかりと語句を身につけておけば、安心して取り組める。
語句を豊富にさせるためには、日々の日常から知らないワードを調べる、新聞や本などで
はじめて知ったワードをノートに書いておく方法などがある。
さらにその語句を自分のものにするためには、その語句を使って短文を作る練習が非常に効果的。
これらの点を意識してやってみましょう。
古文・漢文のちからをしっかり身につける
「古文」「漢文」のくわしい文法などは一般的に高校に入学してから習う。
しかし、広尾学園では、中学校から古文・漢文を習うため、入試でも求められている。
内容はむずかしいため、受験生の多くが苦手としている。
しかし、ここをいかに克服できるかで合格する可能性も大きく変わる。
みんなが苦手ところで得点を稼ぐとは合格への近道でもある。
長い文章を速く読む「速読力」を鍛える
中学受験の国語の文章のボリュームは大学入試にも匹敵する。
さらに全体で6000字程度で解答時間は50分。
「速読」ができれば、これまた合格への道が大きく開けます。
しかし「速読」は文章を速く読めばいいとうわえ
この記事へのコメントはありません。