学習院女子中学校 国語分析

学習院女子中等科の国語の基本データ

【配点】100点満点
【時間】50分
【問題の構成】 大問2題/設問40問前後、そのうち記述問題は10問以上
【合格点の目安】 55~65点程度
【頻出分野】読解問題が1~2題に漢字が1題、解答形式はほぼ全て記述式

東京都新宿区にある学習院女子中等科は完全一貫性の女子高です。

もしかすると学習院女子は上品なイメージがあるかもしれませんが、
現在では一般的な家庭のお子さんも多く通っています。

大学の進学実績では50%以上が学習院大、5%が学習院女子大、30%が他大学となっており、
内部進学が多いという結果がでています。

しかし、東大や早慶上智など難関大への合格もしっかりと出しており、
学習院女子中の教育は充実したものと言えます。

学習院女子中の科目別難易度

総合難易度:★★★★☆
算数難易度:★★★★☆
国語難易度:★★★★☆
理科難易度:★★★★☆
社会難易度:★★★★☆

学習院女子中の国語でよく出題される単元や形式

●論説文・説明文などの論理的文章
●物語文・随筆分などの文学的文章
●文章中の漢字の読み・書きを問う問題
●文章の細かい部分読み取り
●主人公の心情・情景の読み取り
●比喩表現などの意味を問う問題
●物語全体の構造を把握しているかの問題

学習院女子中 国語の入試問題の6つの傾向と特徴

長めの文章と漢字から構成。読解では物語文をしっかり練習することがカギ。

学習院女子の国語の問題構成は、読解問題が1~2題と、漢字の大問1題となっています。

取り扱われている文章の量は6000字程度と長いものになっています。
設問数はそれぞれ、読解問題で12問程度、漢字で20問程度となっています。

ほとんどが字数制限のない「本格的な記述問題」

学習院女子中の国語では記述問題が多いです。
しかし、少し変わっているところがあります。

それは、字数制限のない、「自分の言葉で説明する自由記述形式」ととっている点です。

これは一見書きやすいように思えますが、自由記述式では
まず本文の内容をしっかり理解しなければなりません。

そして次に文章から読み取ったことをまとめる表現力が必要です。
字数が決まっていれば、どの情報を入れればいいかも見当がつきますが、
字数制限がない場合は、自分で含めるべき情報をしっかり見分ける力が必要です。

読解では物語文がよく出題される。

近年、読解においては物語文が多い傾向があります。
そのため、主人公の気持ちを問う問題などが多いです。
さらに記述問題です。

もちろん随筆文や論説文が出題されることもあります。
しかし、近年の問題を見ている限り、ほとんど出題されていません。

どんな物語が出題されやすいかというと、その特徴としては、
少年少女が主人公であることが多く、共感できやすい文章となっています。
そのため、比較的読みやすい問題になっています。

<過去に出題された作品>
『クラスメイツ<前期>』(森絵都)、
『枯葉』(今江祥智)
『雪の日』(北川千代)
『そこに君がいた』(辻仁成)
学習院女子中等科 国語で合格点を取る対策とそのノウハウ

漢字でしっかり点数を稼ぐことが大切

漢字の読み書きは、合計20問出されます。
難易度としては、基本的なものからやや難しいものまでさまざまです。
難しいものとしては「批評」「思案」「陸橋」などが過去に出題されました。

しかし、この漢字で満点をとることができれば、合格へ大幅に近づきます。
そのためしっかりと漢字の対策はやるようにしましょう。

具体的には、漢字問題集を一冊用意し、それを少しでも良いので毎日練習します。
そして、その漢字問題集を3周くらいするようにしましょう。

記述問題では満点ではなく、部分点をとる意識でのぞみましょう。

学習院女子中の国語では、記述問題が多いです。
そのため、しっかりと記述問題で部分点をおさえることが必要です。

たとえば、学習院女子中の国語では物語文の出題が多いです。
そのため、よく主人公の気持ちを問う問題が多いです。

その場合は、「なぜ」と問われたら「○○だから」と答えるといった「語尾」や
「主人公の気持ちが変化した背景や理由、きっかけ」などを自分の答案に入れると
部分点をもらえる可能性が高いです。

このように、しっかりと部分点になるポイントをおさえて、
部分点を狙うようにしましょう。

文章の最も大切な部分である「骨」をつかんだで、その「骨」に「肉付けする力」が重要。

学習院女子中の記述問題は自由記述形式をとっているため、
解答欄が大きく取ってあります。
だからといって、たくさん書かなければいかないわけではありません。

しかし、しっかりと文章の最も大切な部分である「骨」の部分をつかんで
それに他の大切な情報を「肉付け」する必要があります。

その際には、しっかりと文章から読みった情報を片っ端から肉付けするのではなく
重要度の高いものから「骨」に加えていくことが必要です。

広尾学園高等学校の国語を攻略するためにやるべき3つのこと

物語文の読解を徹底して練習しましょう。

上でも述べたように、近年では物語文の出題が多いです。

そして、その設問はほとんど記述問題です。
物語登場人物の心情の説明などが多いです。
またほとんど出ませんが、随筆文や論説文では筆者の考え・意見の説明などが多いです。

これらの記述問題に対応するためには、高い読解力が必要になります。

記述問題の準備をしっかりしましょう。

記述問題が多いため、しっかり記述問題に普段から取り組んで、
慣れておくことが必要になります。

また自由記述形式に対応するために、その設問が
どこまでの解答を求めているのかも必要です。

そして、問題数も多いため、しっかりとスピードも意識するようにしましょう。

文章で大切な部分を捉えられる読解力を身につけましょう。

自由記述式では文章のどの要素を取り出すかが大切です。
文章の最も大切な「骨」となる部分。
そしてその「骨」に次に何を加えればよい情報を判断する能力。
このふたつをしっかり訓練しましょう。

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