平成27年度 桐朋中学校の 国語 分析と解説

平成27年度「桐朋中学校の国語」の内容分析と時間配分

平成27年度の桐朋中学校の国語の問題構成は論説文と物語文の2題の読解問題から成り立っています。
漢字の書き取り問題などは読解問題の中に含まれていました。

設問のタイプとしては記述問題が多かったです。
そのため、しっかりと時間配分を決めて解いていくことがカギになります。

読解問題にあたっての3つのポイント

■読解問題が2題あるので、それぞれに時間をかけすぎるといけません。

文章の読解に15~20分ほどがのぞましいです。
そして、解く時間は30~35分が目安です。

■解答欄の枠の大きさに恐れてはいけません。

字数指定がない記述問題が多いです。
しっかりと「解答欄を埋めきる!」という気持ちで取り組んでください。

■難度の高い記述問題もしっかり回答しましょう。

難易度の高い記述問題が中にはあります。
しかし、恐れてはいけません。
満点をとるのではなく、部分点をしっかり取りにいきましょう。
わかる部分だけでも書くクセをつけましょう。

[大問1 論説文]の詳しい内容解説とそれぞれの時間配分

問一 内容理解。求められる字数は少ない。<時間配分目安2分>(記述式/字数指定なし)

問二 内容理解。選択式。傍線部②をふくむ一文を正確に読む。<時間配分目安1分>(選択式)

問三 慣用句。基礎的な内容。確実に得点したい。<時間配分目安1分>(短答式)

問四 主題関連。書き抜き部分は、最後の段落にある。<時間配分目安1分>(書き抜き問題)

問五 脱文挿入。「ああ、もういやだ」が対象とすることが、脱文。<時間配分目安2分>(書き抜き問題)

問六(1) 内容理解。傍線部④直前の部分から、解答を探す。<時間配分目安1分>(書き抜き問題)

問六(2) 内容理解。(1)の書き抜き部分から、書くべきことを判断できる。<時間配分目安4分>(記述式/字数指定なし)

問七 要旨関連。設問の「現代の映画と対比しながら」という点に着目して、記述する。<時間配分目安4分>(記述式/字数指定なし)

問八 漢字の書き取り。基礎的な漢字が中心。確実に得点したい。<時間配分目安1分>(短答式)

[大問2 物語文]の詳しい内容解説とそれぞれの時間配分

問一 基礎的な漢字が中心。確実に得点したい。<時間配分目安2分>(漢字書き取り問題)

問二 心情関連。選択肢の内容を比較することでも、解答を見出すことができる。<時間配分目安1分>(選択式)

問三 心情関連。選択式。この場面の中のやり取りをおさえること。難しい設問ではない。<時間配分目安1分>(選択式)

問四 心情関連。選択式。基礎的な内容。ここで落とさないようにする。<時間配分目安1分>(選択式)

問五 心情関連。ポイントは2つ。千代が進学できないことはおさえておきたい。<時間配分目安4分>(記述式/字数指定なし)

問六 場面理解。千代の一番の望みは、ハルの台詞の中にある。<時間配分目安2分>(選択式)

問七 内容理解。物語の展開をおさえ、類推することで解ける。<時間配分目安1分>(選択式)

問八 心情関連。傍線部⑥をふくむ場面の内容をおさえることで、判断できる。<時間配分目安1分>(選択式)

問九 内容理解。時代背景がわかると、書きやすい。<時間配分目安3分>(記述式/字数指定なし)

問十 心情関連。物語のできごとをおさえ、類推していくことが必要。<時間配分目安3分>(記述式/字数指定なし)

合格点平均点と分析

合格者平均点が57.6点(受験者平均点53.0点)と高くはないです。
まず漢字部分にすべて正解することが必要です。
そうすれば、他の問題を五割程度得点することで、合格ラインに到達することができます。

関連記事

  1. 【中学受験 国語】よく出題される4つの文章タイプと読み方

  2. 平成24年度慶應義塾中等部 国語入試問題の徹底分析と20のポイント

  3. 平成26年度 白百合学園中学校 国語 分析と解説

  4. 平成27年度 学習院女子中等科 国語 分析と解説

  5. 平成27年度 フェリス女学院中学校 国語 分析と解説

  6. 「家庭でできる!」記述対策

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。