人権説明書
「人権」ときくと、自分の生活とは関係のないものと思われるかもしれません。
大切なものというのは何となく知っていたとしても、
堅苦しく、少しイメージがわきにくいものだと思います。
しかし実は、「人権」は、私たちの日々の生活を支える、とても身近なものです。
そもそも、「権利」というのは、「ある物事を自分で自由に行ったり、誰かに要求できる」資格のことです。
権利にはいろんな性質のものがあります。
私たちは、買い物をするときに代金を払えば何かを所有する権利が生まれますね。
例えば、お菓子を買って代金を払ったのに、お菓子を渡してもらえないようならば、私たちは裁判に訴えることができます。
権利があるから、私たちはそれを実現してもらうように求めることができるのです。
みなさんが社会の授業で習った憲法の中では「人権」とは、
「人が人らしく生きていくために認められている権利」であり、誰もが生まれながらにもっている、誰からも侵されることのない権利です。
●自分の思ったことを自由に口にすること
●自分の選んだ宗教を信じること
●自由に学ぶこと
●自分の選んだ人と結婚すること
●衣食住が足りていること
●病気になったら医療を受けること
●正しい情報が得られること
●自分の能力を十分に発揮できること
●仕事・職場をもてること
●自分の仕事や成果に対して正当な評価が得られること。
これらはすべて、私たちが持っている「人権」です。
しかし、現実には保護者から虐待されて命を落とす子どもや、パートナーからの暴力によって心身に深い傷を負う女性がいます。
また、高齢であるから、障害があるから、外国人だからということでいわれのない差別を受けることもがあります。
また、情報社会の進展によって、インターネットを通じたプライバシー侵害や名誉毀損なども発生しています。
これらすべてが、人権を脅かされている状況です。
社会の情報化、少子高齢化、グローバル化が進展するなかで、
人権はますます重要になってきています。
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